辻村深月「ツナグ」
2012.04.27 *Fri
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内容(「BOOK」データベースより)
突然死したアイドルに。癌で逝った母に。喧嘩したまま亡くなった親友に。失踪した婚約者に。死者との再会を望むなんて、生者の傲慢かもしれない。間違いかもしれない。でも―喪ったものを取り戻し、生きるために会いにいく。―4つの再会が繋いだ、ある真実。新たな一歩を踏み出す連作長編小説。第32回(2011年) 吉川英治文学新人賞受賞
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「アイドルの心得」の絶望してる主人公の女の子が兄の家族たちとも仲良くやってるその後が見られてほっとした。
「親友の心得」女の子同士のなんとも熾烈な関係が恐ろしい。「ゼロハチゼロナナ」など他の話でも女子の怖いほどの上下左右関係が出てくる。やっぱり友情って素敵・・・と持ち上げておいてずどーん。救いがなく厳しいオチ。現実はこれに近い。
「待ち人の心得」漫画ではよくありそうで、実際は絶対ないだろう出会いで始まる。最後はほろり泣ける。
「使者の心得」使者の種明かしをされ、嬉しいけれどちょっとがっかり。歩美くんの父母の心中の解明あたりはミステリーっぽく、ちょっとこじつかがましいけれど、祖母から受け継ぐ「鏡」の恐ろしさが際立つ。肌身離さずどうやって親しい人からも隠せるんだろう。
死者のほうからも、会うかどうか選べるところがいい。まだ会いたい人がいない私は、大事な人をまだひとりも失っていないんだなあと幸せな気持ちになる。まだ失って泣いたのは愛犬ゴローのみ。虹の橋のたもとで待っててくれるかな。待ってるのは母のことかなー。
★★★☆☆
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CATEGORY : 辻村深月
あさのあつこ「夜のだれかの玩具箱」
2012.04.26 *Thu
![]() | 夜のだれかの玩具箱 あさの あつこ by G-Tools |
内容(「BOOK」データベースより)
死期を前に忘れえぬ女性の面影を追って妻娘と旅に出る男。恋女房に去られ落ち込む職人を案じる若旦那の胸の内。少年時代の悔恨と、満開の桜の思い出が甦る亡き友の作文。父を看取る日を前に、夫との関係に揺れる娘に訪れた奇跡。切ない恋愛から艶めく時代小説まで自在に描き出す著者の才がしっとり冴えわたる六篇があふれだす小説の玩具箱。
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「朝のこどもの玩具箱」と対になっているのですね。装丁と額の中のイラストが素敵。朝の~は2009年12月にレヴュー書いてました。爽やかだったり初々しかったりの六篇。
こちらもやはり6編。題名の夜の~というだけあって、どれも内容は暗め。どれも死がからむけれど(特に蛍女は甚だしく)1話と2話が対応して温かな印象を残してくれます。眠りと死って近いしね。
ストーリーテラーなんだけど…やっぱり印象ちょい薄め。
★★☆☆☆
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CATEGORY : あさのあつこ
桜庭一樹「少女七竈と七人の可愛そうな大人」
2012.04.23 *Mon
![]() | 少女七竈と七人の可愛そうな大人 桜庭 一樹 by G-Tools |
出版社/著者からの内容紹介
わたし、川村七竈十七歳はたいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった
鉄道を愛し、孤高に生きる七竈。淫乱な母は、すぐに新しい恋におちて旅に出る。親友の雪風との静かで完成された世界。だが可愛そうな大人たちの騒ぎはだんだんと七竈を巻き込んで。
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類まれな美貌の七竃自身の恋や悩みよりも、母親とかその母親の不倫した先生の奥さん、母の親友(七竃とそっくりの息子がいる)とかの恋愛どろどろ模様のほうに圧倒されました。ドロドロしているけれど、それでもそれぞれ健気にしぶとく生きてきたこの17年の重み。ある日突然淫乱になって家を出て男狂いの日々を送る七竃の母。(隣の席の先生との恋(不倫)に破れたせい?)その母の敵でもあり親友でもある子沢山で働き者の奥さん。(七竃の最愛の、双子の男の子のお母さん。…入り乱れてる~)
二話から登場のシェパードのビショップが全編にいい味出してる。ビショップに、なぜか七竃は白いむく犬として認識され、「むくむく」と命名されてる。
七竃はまわりの大人を可愛そうと言っているけれど、好き勝手にたくましく生きる大人ではなく、翻弄されている少女七竃が一番可哀想。自分勝手に打ちひしがれたり色々な男と放浪するお母さんにも振り向いてもらえず。でも最後には、ビショップがお母さんの靴をずたずたにして家出できないようにしたし(笑)、最愛の方割れとも和解して東京へ羽ばたいて行こうとしてる。成長物語かも?
独特の語り口がどうにもなじめないけれど。もう一冊読んでみようかな。
★★★☆☆
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CATEGORY : 桜庭一樹
井上荒野「ベッドの下のNADA」
2012.04.19 *Thu
![]() | ベッドの下のNADA 井上 荒野 by G-Tools |
内容(「BOOK」データベースより)
あなたは、夫(あるいは妻)の子供時代をしっていますか?夜の沈黙、昼の饒舌―追憶と現在。愛情と嘘。今日も“coffee NADA”には常連客が集まってくる。
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夫婦の子供時代~過去の思い出話(ほろ苦いものや、ちょっとトラウマぎみのもの)と、現在の日常とが交互に描かれる。現実では、子供もいず愛も冷め気味の淋しい感じだけれども、二人でやってるカフェでは穏やかな別の顔で登場したりする、誰もがやってる平凡な生活。過去の思い出は妻のも夫のも、思いがけない展開で面白く読めた。
★★☆☆☆
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CATEGORY : 井上荒野
福澤徹三「死小説」
2012.04.17 *Tue
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内容(「MARC」データベースより)
ひとは、いつか死ぬ。それをはじめて知ったのは、いつのことだろう…。死と死のはざまの「私」へ放つ、「憎悪の転生」「屍の宿」など5編を収録。『小説新潮』掲載を単行本化。
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死にまつわる短編「憎悪の転生」「屍の宿」「黒い子供」「夜伽」「降神」の5編。「黒い子供」がすごく怖かった。「屍の宿」もどんでん返し風で、「あるある」みたいな?共感が。宿の経営側にしたら、とっても迷惑な話だろうなあ。
幽霊とかお化けとか見たらやだなあと思うけれど、この巻き込まれてる感のある短編のほうがもっと厭。まっとうに生きたい。
幽霊とかって、夢との狭間で見る類の幻覚なんだろうけど、見たらやっぱり信じちゃうだろうなあ。眠りに入る前とか間とかで、よく大きな蜘蛛が天井から下がってくるのを見る。虫にたかられたり。(・・・現実にもなってるのかも~そっちのほうが嫌)いつか顔とか手も見ちゃうんだろうなあ。脳が見せるというか。
★★☆☆☆
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CATEGORY : 福澤徹三





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