梁 石日「闇の子供たち」  
2008.08.20.Wed / 07:36 
闇の子供たち (幻冬舎文庫)
闇の子供たち (幻冬舎文庫)梁 石日

幻冬舎 2004-04
売り上げランキング : 35

おすすめ平均 star
star吐き気がしたほど
star前半は面白い
starまだ読む前だけど

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貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら涸れ果てていた…。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作。
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
 
 空腹に耐え切れず虫;を食べるシーンや、エイズにかかって黒ビニール袋に入れられゴミの山に捨てられ自力で村に戻ったものの、木の檻に入れられ生きながら蟻に食われ親に火をつけられ燃やされるシーンは今だに悪夢のように蘇ります。リアルな文体がその悲惨さを際立たせてます。自分のあまりの無知と無力さに落ち込みました。
 8月2日から映画が公開されてるようですね。どこまで描かれてるのかすごく気になります。NGO活動と臓器売買が主な内容になりそうですが…。
 随分前に読んだのですが、あまりに衝撃的で気分が滅入って数日立ち直れなかったのを憶えてます。子供を持つ身には信じられないやりきれないシーンが多々出てきて読み進めるのが辛かったです。我が子をいったいどうして売ったり出来るのか?人間はどこまで汚く非道になれるのか?小説だと自分に言い聞かせなければ最後まで読めません。けれどほとんど事実のようなのです…。
★★★★☆
No.86 / 梁 石日 /  comments(0)  /  トラックバック(-) /  PAGE TOP△
  あさのあつこ「ぬばたま」  
2008.08.16.Sat / 13:32 
ぬばたま
ぬばたまあさの あつこ

新潮社 2008-01
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おすすめ平均 star
star山が、緑が、自然が、、恐怖の根源

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 ホラーの中編集。今ちょうど夏なので怖くていいかな。それほど怖くはないのですが一応ホラーのようです。最後の4つ目のお話の森で自殺したおじさんが毎日座敷の隅に座ってるところが一番怖かったかな。夏の濃い緑の森や山の中はひんやり暗くて何かの気配を感じそうです。一度、伊豆の山奥でとっぷり日が暮れてから迷った事があるので、それを思い出したら中々怖くなってきました。山奥でぽっかり村があって、そこで道を聞いてなんとか帰れたのでしがた、村も八つ墓村のようで怖かったです〜〜〜(失礼)
 1つめはよくわからない話でしたが、他三篇はお勧めです。2話は初恋と隠された真実に、3話は夏休みが始まる前のあのわくわくした感じにノスタルジーに浸ってしまいました。3年生くらいの時だかの、夏休みが明日からという夕暮れ、友達と可愛い手帳を買った帰り道のおたいこ橋の上で見た入道雲と夕焼けがありありと思い出せます。あの無限の自由が広がってる感じ、中年の私にはもう味わえないんだろうなあ。3話も切ないです。そういえば4話で2話のお母さんが幽霊で出てきますが…「山へ還れ」と言われても山だけには帰りたくないだろうなあと可哀相になりました。一人娘の事も気がかりだろうなあと。
★★★☆☆

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No.85 / あさのあつこ /  comments(0)  /  トラックバック(-) /  PAGE TOP△
2008.07.31.Thu / 21:49 
すきまのおともだちたち
すきまのおともだちたち江國 香織

白泉社 2005-06
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おすすめ平均 star
star空想の世界に飛べる方々へ
starメルへンの世界へ
starこんな素敵なロマンチックな友情があるなんて!

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「過去の思い出って淋しいのね」 旅先で出会った勇ましい女の子と私とのいっぷう変わった友情の物語。『MOE』連載に加筆・修正しまとめる。挿絵はこみねゆら。
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
 時のすきまに落っこちるように向こうの世界へ行ってしまう。向こうの世界が平和で可愛くてよかったなあと思う。怖い世界だったらさぞ怖かろう(笑)戻ってくる時も唐突で、その場に居ながら視界だけが変わる一風かわった戻り方。お皿が擬人化されてて車を運転しちゃうのも楽しい。こまっしゃくれた女の子がちょっと鼻につく感じだったけれど、こんな友達がいても楽しいだろうな。
 こみねゆらの挿絵で素敵なのが何枚かあって、(街のと犬のと海の)もうちょっと大きかったら額に入れて飾りたいv★★☆☆☆

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No.84 / 江國香織 /  comments(0)  /  トラックバック(-) /  PAGE TOP△
  恩田陸「木洩れ日に泳ぐ魚」  
2008.07.30.Wed / 11:36 
木洩れ日に泳ぐ魚
木洩れ日に泳ぐ魚恩田 陸

中央公論新社 2007-07
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おすすめ平均 star
starたった二人、限られた時間
star見事な余韻
star人の心の不思議を描いた、演劇的な作品。

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一組の男女が迎えた最後の夜。明らかにされなければならない、ある男の死。それはすべて、あの旅から始まった――。運命と記憶、愛と葛藤が絡み合う、恩田陸の新たな世界
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
 毎度新しい視点で新しい発想でどんどこ書いてて凄いと思います。次の場面が気になって気になってどんどん読めます、恩田さんの本。ただ、いつもラストに近づくにつれて裾すぼまりになってゆく気がするのは気のせい…?(汗)数時間のふたりの会話だけで進む割には過去や回想がたくさん挟まれていて大きな物語になっています。息詰まる展開です。ちらちら顔を出す過去と相まってる題名と表紙が綺麗でいい感じです。
 しかし量産家ですね、読んだことない本がどんどん増えてゆきます。何も読みたいものがない時にはとりあえず恩田さんの本を借りてみます、そこそこ楽しめるので・・・v★★☆☆☆

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No.83 / 恩田陸 /  comments(0)  /  トラックバック(-) /  PAGE TOP△
2008.07.29.Tue / 07:07 
空と海のであう場所
空と海のであう場所小手鞠 るい

ポプラ社 2006-10
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おすすめ平均 star
star「恋」と「愛」を描き分けた心温まる恋愛小説
star感動
star大切なのは、信じること、与えること

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わたしたちは、27歳だった。好きで好きでたまらないのに、互いを傷つけ合うことでしか、その気持ちを表現できない、棘だらけの薊のようだった。会いたい。どんなに今は離れていても…。恋愛小説の名手による、魂の愛の物語。
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
 挿入されてる「泥棒猫」という童話がとても素敵!イラストレーターとして昔の恋人の小説に絵をつけてゆくという形で展開されてゆく「泥棒猫」が、ふたりの幼い頃の出会い〜恋人時代〜別れ〜現在とオーバーラップして進行してゆくので最後までドキドキはらはら読めます。きっと現在進行形だけの恋物語ならそう感動しないかもしれないけれど、ほんと斬新な方法でしたvv
 童話の「泥棒猫」イラスト付きの本で欲しいなあ。お勧めです!★★★★☆

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No.82 / 小手鞠るい /  comments(0)  /  トラックバック(-) /  PAGE TOP△

プロフィール

さつき

Author:さつき
読書と漫画描きと人形が趣味の主婦です。中一の娘とスピッツがいます。漫画連載サイトと人形サイト運営中。
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