沼田まほかる「猫鳴り」
猫鳴り
猫鳴り
双葉社 2007-08
売り上げランキング : 376854

おすすめ平均 star
starモンとともに。
star漆黒の闇は薄闇にあたたかく包まれて

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出版社/著者からの内容紹介
宿した命を喪った夫婦。思春期の闇にとらわれた少年。愛猫の最期を見守る老人。それぞれのままならぬ人生の途に「奇跡」は訪れた。濃密な文体で、人間の心の襞に分け入ってゆく傑作長編。一匹の猫の存在が物語を貫く。
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
 「モン」という猫が登場します。一話目では、何度捨てられても不屈に帰って来ようする子猫。二話目では不敵な泥棒猫でチョイ役。三話目はびっちり出演して存在感ばっちり。この小説、三話目だけでもよかったような気がします。三話あることで年月を感じさせるけれど。紹介文の「奇跡」ってなんのことだろう…(笑)
 その辺の縄張りで一番強かったモンも老化がやってきて、なんとか威厳と保とうとする姿が哀れ。でも本人はなんとも思ってなさそう。一話目ではちょこっと出だった子供のいない夫婦の夫が生き残り、モンと老境に至る。死と孤独の恐怖に怯える飼い主に、モンは死の床で「ゆっくりいこうや、大丈夫大丈夫」と語りかける。(態度で)ベッドの下の奥で横たわったまま、最後まで尻尾で答える所とか、大好きだった籠に乗せてもらってぐるぐる回転してもらうところとか・・・泣けました(T−T)猫はあんまり好きじゃないのですが、かなり興味も湧いてきました。年とったら飼うかも。モンのおかげで死に対する感覚がちょっと違ってきたかも。
★★★★☆

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彼女がその名を知らない鳥たち
彼女がその名を知らない鳥たち
幻冬舎 2006-10
売り上げランキング : 35921

おすすめ平均 star
star埋もれさせたくない小説
starちょっと落ち込んでみたい方、どうぞ
starラストシーンで泣きました

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内容(「BOOK」データベースより)
十和子は淋しさから、飲み会で出会ったうだつの上がらない中年男・陣治と関係を持ち、なんとなく一緒に暮らすようになる。ある日、陣治の部屋で、昔の男から贈られたピアスを発見する。何故ここに…。十和子が選んだ驚くべき行動とは!壊れかけた女、人生をあきらめた男。ダメな大人が繰りひろげる100%ピュアな純愛サスペンス。
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
 「猫鳴り」がよかったので続けて読みました。陰々滅滅。汚くだるーい感じで進みます。というか話しが進みません。後半やっと展開してミステリー調になって…。純愛みたいです。読者レヴューが五つ星だらけなので、クリックで飛んでレヴューを読んだほうがいいかもしれません(汗)私には前半にあまりに嫌悪感を覚えて、どんでん返しにもああ、やっとだよかった・・・くらいしか思えませんでした。もう少し短ければ。でもあのぐだぐだがいい味出してるのかも?最後に本当に表紙の青空があってよかったです。文庫の表紙は残念です。↓

彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
幻冬舎 2009-10
売り上げランキング : 61453

おすすめ平均 star
star最高に不愉快な、でも本当に最高傑作。

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【2010/02/09 22:15 】 | 沼田まほかる | page top↑
沼田まほかる[
【2010/02/09 21:53 】 | 沼田まほかる | page top↑
大庭みな子「風紋」
風紋
風紋
新潮社 2007-08
売り上げランキング : 439029


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内容(「BOOK」データベースより)
五十年の歳月を共に生きた最愛の夫・トシの手を握り締めながら、病床にある小島信夫氏への想いを、花野の風景の中に刻んで絶讃された表題作のほか、車椅子の上で、通り過ぎていった人々を幽明の境を越えて点綴する「あなめあなめ」「それは遺伝子よ」の二作とエッセイを収録。
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 大原まり子の本を探すのによく見かけていたこの方。20年以上も経ってからやっと中を覗く機会ができました。かなりなお年の方らしい。大御所?

 大庭 みな子
1930‐2007。東京生れ。敗戦の夏、原爆後の広島市に救援隊として動員される。津田塾大学卒業。1959(昭和34)年10月、アメリカ、アラスカ州シトカに夫の勤務のため移り住む。’68年、群像新人賞の「三匹の蟹」で芥川賞を受賞し、作家生活にはいる。’70年帰国。著書に『ふなくい虫』『浦島草』『寂兮寥兮』(谷崎賞)『啼く鳥の』(野間文芸賞)『王女の涙』『津田梅子』(読売文学賞)『風紋』など。川端賞受賞の短編に「海にゆらぐ糸」「赤い満月」がある。2007(平成19)年5月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 ナコはみな子さんのことでトシはダンナさんなのですね、エッセイ以外もエッセイというか。さらりと老境や老人の性を描いています。誰のレヴューも読めないのが残念。

★☆☆☆☆


ヤダーシュカミーチャ
ヤダーシュカミーチャ
講談社 2001-06
売り上げランキング : 908347


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内容(「BOOK」データベースより)
たなびく思い出の雲に乗って、懐かしい人々がやってくる。記憶の中の言葉が美しく交差する。生の最深部に触れる最新純文学小説集。
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
 たなびく思い出の雲に乗って…って素敵な紹介文ですね!
 もう一度大庭みな子さんにトライしてみました。自叙伝風ではなくちゃんとした小説なら面白いのかどうか。一話二話はなかなかでしたが、次からまた自叙伝…?
 二話目に印象深い会話や文章があって感心しましたが。辛辣な言葉を次々紡ぎだす女系家族。財産は築かなかったけれど、数々の名言を残していったというところ。
 たくさん賞をとって活躍してきて2007に亡くなったらしい方なので、またトライするかも。自分の歳相応のものを読むと共感するかしらん。とりあえず「三匹の蟹」「むかし女がいた」あたりかな。

★★☆☆☆




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【2010/02/07 22:30 】 | 大庭みな子 | page top↑
恒川光太郎「草祭」
草祭
草祭
おすすめ平均
stars期待しすぎたので期待はずれ
stars自分の町の身近に異界があったなら
starsおもしろいですよ。
stars懐かしくて不思議な街、美奥
stars油断ならない町。美奥

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内容(「BOOK」データベースより)
団地の奥から用水路をたどると、そこは見たこともない野原だった。「美奥」の町のどこかでは、異界への扉がひっそりと開く―。消えたクラスメイトを探す雄也、衝撃的な過去から逃げる加奈江…異界に触れた人びとの記憶に、奇蹟の物語が刻まれる。圧倒的なファンタジー性で魅了する鬼才、恒川光太郎の最高到達点。
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*

 不思議でちょっと怖い「美奥」という土地を舞台にした5つの物語。「けものはら」「 屋根猩々」 「くさゆめものがたり」 「天化の宿」「 朝の朧町」
 着物の時代になったり、現代になったり。でもどれも懐かしくなぜか郷愁を誘う。ノスタルジックな描写。おもしろいお話を書く人をみつけちゃった・・・!とひそかに浮かれましたv滅多にないことなのでわくわくどきどき〜(>v<)「くさゆめものがたり」が一番圧巻で印象深かったです。ちょっと切ない終わり。
★★★☆☆





秋の牢獄
秋の牢獄
角川書店 2007-11
売り上げランキング : 8026

おすすめ平均 star
star幻想世界へようこそ。
star言う事なし
star音楽業界にいた私は、B面に名曲を感じることもある。

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出版社 / 著者からの内容紹介
十一月七日、水曜日。女子大生の藍(あい)は、秋のその一日を、何度も繰り返している。毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人。朝になれば全てがリセットされ、再び十一月七日が始まる。彼女は何のために十一月七日を繰り返しているのか。この繰り返しの日々に終わりは訪れるのだろうか――。 まるで童話のようなモチーフと、透明感あふれる精緻な文体。心地良さに導かれて読み進んでいくと、思いもかけない物語の激流に巻き込まれ、気付いた時には一人取り残されている――。

内容(「BOOK」データベースより)
十一月七日、水曜日。女子大生の藍は、秋のその一日を何度も繰り返している。毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人。朝になればすべてがリセットされ、再び十一月七日が始まる。彼女は何のために十一月七日を繰り返しているのか。この繰り返しの日々に終わりは訪れるのだろうか―。まるで童話のようなモチーフと、透明感あふれる文体。心地良さに導かれて読み進んでいくにつれて、思いもかけない物語の激流に巻き込まれる―。数千ページを費やした書物にも引けを取らない、物語る力の凄まじさ。圧倒的な多幸感と究極の絶望とを同時に描き出す、新鋭・恒川光太郎の珠玉の作品集。
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
 なんか、すごい紹介文が書かれていておもしろいのでコピペ(笑)数千ページを…のくだり、すごいですね。凄まじさって、多幸感と絶望を同時にって…(O□O;)…珠玉の作品集というのは本当です。
 怖そうだけど行ってみたい場所、ミステリー要素がありそでなさそう。小さい頃体験したような、ノスタルジー漂う世界観、それが恒川光太郎の世界。毎回最後まで楽しませてくれます。
★★★☆☆



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【2010/01/23 00:16 】 | 恒川光太郎 | page top↑
岩井志麻子「べっぴんぢごく」
べっぴんぢごく
べっぴんぢごく
新潮社 2006-03-18
売り上げランキング : 530222

おすすめ平均 star
star時間軸は面白かった
starほんとにぢごくなのかなぁ

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内容(「BOOK」データベースより)
母を惨殺されて天涯孤独になった乞食のシヲは、村一番の分限者の養女となった。「ぼっけえべっぴん」と賞されたシヲだが、シヲの娘・ふみ枝は似ても似つかぬ醜女で、さらにその娘・小夜子は男を狂わす妖艶な美少女、そして初潮をむかえたばかりの小夜子が産んだのは、もはや“人とは呼べぬ”ものだった―。「書いてはいけないものを、書いてしまった」作家・岩井志麻子にそう言わしめた、女という生き物の哀しみに臨界点まで迫る暗黒大河小説、ついに登場。

内容(「MARC」データベースより)
美しければ愛されるのか。醜いだけで不幸なのか。女は誰も、この地獄から逃れられない-。美女と醜女が交互に生まれる岡山の旧家を舞台に、女系家族の憎悪の歴史を描いた、女の哀しみに臨界点まで迫る暗黒大河小説
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
 和風ホラーファンタジーという感じの始まり。出来すぎている設定も、読んでいると話の渦の中に引きずり込まれて行って、気にならなくなります。シヲのあまりに貧しい乞食の暮らしと、その父母の死にざまが陰惨。死んだ行き倒れが葬られる場所の近くの、嫌な風が吹いていそうな四つ辻の描写がすごく怖かった。序盤の迫力があまりに凄くて、だんだん尻つぼみといった風に見えてしまうのが残念。…だんだん、どろどろさに慣れてきてしまうのもあるけれど(笑)曾祖母になってまで美しいシヲがやっぱり一番凄いのかも。血が薄れていくように因縁も薄れてゆき、話も薄れてゆくのね。
 女は美人か不美人かが男の何十倍もの影響力を持つので、不美人に生まれるとかなりの割合で不幸。「べっぴんぢごく」という題名だけれど、心がけを良く&用心することで、べっぴんさんは楽しい人生も送れそうです。ただ、この小説のべっぴんさんは、ちょっと精力的すぎるところが禍を呼ぶのかも。何事もほどほどが幸せな道ですね。
★★★☆☆

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【2010/01/20 00:30 】 | 未分類 | page top↑
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